1.必要な本
FirstAIDがもっともすばらしいです。
Step-upはいいという人が多いけど、ちょっと間違い多すぎのような気がするのであまり好きではありませんでした。 よんでも、よく分からないところも多かったです。
Step1 Secretは読みやすかったのでトイレで読んでました。3-4問くらい本試験で同じトピックを見ました。
Kaplanのまとめ本は高かったので買っていません。
そのほかは基本的にFirst AIDのうしろに載っているお勧めの本を買いました。各教科については後述。
僕は勉強の後半で、Behav/Cell Biology/Biochemが伸び悩みました。Kaplanのオンラインビデオ、お金があったら見たかったです。時間と金のある人にはいいオプションだと思います。
2.必要な時間・覚悟
やったこと
一日8時間以上3ヶ月毎日
KaplanQbank 2400問、その復習(完成度高い。そっくりな問題も多かった)
Qbook850問、その復習 (完成度高いが、そっくりな問題は少ない印象)
First Aid Q&A 700問(全部はできなかった)、その復習 (問題エラー10問以上ありあまり完成度高くないが、新しいので、そっくりな問題に10こ程度あたった。)
そのほかの本で1000問ぐらい
延べで、約6000問くらい
Step1は記憶の勝負ですから、短期集中のほうが点数の効率はよいと考えます。
今回はマッチングのスケジュールの都合どうしても延期できず3ヶ月としましたが、できれば3ヵ月半~4ヶ月欲しかったです。私の場合はStep2CK・CSを既に受けていたので、ある程度Step1の勉強時間は短縮できたと思います。どうしてかというとPath、PharmやMicroはCKとある程度かぶるからです。
期限を決めてやること、これが大事だと痛感しました。
3.ゴール
日本人感覚的には小学生以来の癖で”なんとなく90+”だが、アメリカ人感覚はちょっと違うので注意したほうがよい。
2 digit 87-88は全体の平均である!アメリカ人の平均は90より高い!と思われる。
Scoring Systemは正規分布が基本でありどちらかというと3DigitScoreが判定の基本である。それによると235/94を超えれば+1SD:Top16%にはいるし、>255/99であれば+2SD:Top 2.5%である。
アメリカ人的にはCompetitiveなUroやDermに行くためには240が目標らしい。つまり>240/95はアメリカ人的にいいスコアといえます。http://medfriends.org/specialty_info.htm
ゴールの設定の仕方は目標とする科によっても違う。例えば、IMであればLess competitiveだが、もともとIMに行きたがる人はScoreもいい場合が多いので230台まではざらにいる。ただし240を超えるとぐっと減る。かたやFMはかなりスコアはばらついている。参考:http://medfriends.org/match_statistics/2005%20Match%20Outcomes.pdf
更にいえば地域やプログラムの人気度も加わる。IM at University of IowaではIMGのScreening Scoreを>90と設定している。
以上のような要素を勘案した上で、自分のゴールを設定すべきではないかと思う。
自分はCKのとき、USNHのDrに91でしたと報告したら、反応は薄かった。受験前にアメリカ人的感覚を知る必要があったなあと痛感した。90以上で満足すべきではなく94+を目指すべきだった。
4.成績のモニタリング
自分がどの位置にいるのか、ちゃんと予想通りに伸びているのか、ということはモニターするに値する。
KaplanQbankやNBMEの数字を元に、いつでも予想できる無料サイトがある。
Step1 Score Estimator: http://medfriends.org/step1_estimator/index.htm
このサイトとFirst Aidの正規分布の図によると、Qbank 60= Real test 2digit score 80, Q65=R85, Q70=R92, Q75=R96
僕も2週間前に試したが、NBME91=Qbank70=ScoreEstimator92とほぼぴったり合っていることに驚いた。
本の問題を1000問やった上ではじめたQbankだが、自分の場合、はじめの一週間は平均得点率55であった。1週間後平均が60となり、その2週間後、平均65、その4週間後70、最後の2週間の復習期間を経て受験した。受験直前はQbankの問題は復習だから90+%できていた。
5.試験会場での注意点
一番大事なことは集中すること。
必要書類、昼ごはん、バナナ、僕の場合コーラx3缶、水、寒さ予防の上着を忘れないようにした。
試験は1-7Blockに分かれる。Block1は準備体操、Block 2に生科分子生物学的頭の体操が集中しており肉体的に疲れる。3に+Behavがきて精神的に疲れた。4-7はほとんどPath>Micro=Pharmであり時間だけ気にしながらこなした。
6.各教科の勉強法MyWay、&もし、万が一もう一度最初から勉強しなおすとすれば・・・
最も重要なことはFirstAIDに山のように書き込みをして、必要なら白紙をページとして付け足してがんがん書き込み、試験日までにそれらすべてを覚えこむ努力をすること。
自分にあったいい本を選ぶこと
自分なりに必要だと思うことはまとめる。たとえばTORCH感染症、Transport across cell membrane, Neurofibromatosis。。。そんなに多くない
<Anatomy>
捨てました。日本語は覚えなくていいです。QBookとQbankに出てくるTopicを拾ってメモを作るのが最良でした。これでまあ十分のような気がする。
eg. Superior gluteal muscle : hip abduction
Middle rectal artery : from internal illiac A.
Grant's atlasが最高です。Netterとかよりはるかにいいです。余裕があったらRapid review series Gross and Developmental Anatomyを買ってもいいですが、軽いReference程度にしか使わないでしょう。おそらく僕は買いますが・・・ちょっと問題難しすぎる感じした。
<Embriology>
はっきりいってワケわかる必要ありませんでした。bank, QbookとFirst AIdQ&Aの問題やってAnatomyと同じようにメモを作るだけで終了。重要なところは意外にもFirst Aidに載っていました!High Yieldかったけど読みませんでした。発生なんて日本語でも難しいのに。
eg. Meckel`s diverticulum: persistant vitelline duct, containing G/P tissue.
<NeuroAnatomy>
神経回路、特に脳幹と脊髄の断面がよく試験に出ていました。日本語でも何でもいいが神経回路は見ておくべき。Neuroanatomy made rediculously simple日本語版がいいかも、でもこの本もnot perfectとおもった。High Yieldはかったけど読まなかった。神経解剖は用語が難しすぎた。
超苦手教科。聞いたこともない生化学分子が多い。どうすればいいのか教えてほしかった。HIghYieldかったけど半分しか読まなかった。半分でもよまないよりかははるかにましだった。問題やるしかないのかな~。
<Biochemistry>
苦手教科。でもこの分野は雑多によく出ていた。はじめは敬遠していたけど。後になると、やたらと頭を使う分子生物学的頭の体操とは別に、ただ覚えればいいHomocystinemia, Gaucher, McArnordなどの”症例問題”が4-5割を占めることに気づいた。全問正解する必要ないんだから、代謝異常を完璧にすることをまず目標にすべきだった。GeneticsははじめはかなりPainfulだけどなれればむづかしくないからQバンクやったらいいと思う。Lippincottは僕には読みにくかった。BiochemのMostHighYieldFacts は症例問題だから、UndergroundかRapid Reviewをやったほうがいいかも。
<Behavioral scicence>
Qbank, book, Q&A全部やって復習して本試験まあまあだった。もう一度はじめからやるならBRSとKaplan Ethics もやる。これができないと試験中読むのに時間ばかりかかってかなり悔しかった。 後悔しきりだが、HighYieldでは不十分だった。America人にはこれで十分かもしれないが、アメリカ人的常識のない外人にはBRSのほうが演習が多くていいと感じた。
<Pathology>
一番得意教科、アメリカ人はPathが苦手!BRS・Qbook・Qbank・Q&Aとにかくやればやるほど伸びる。大事なことは、PathはFirst Aidに載ってないことが多いから、AIDに書き込みまくることでした。やりすぎて面白くなってしまい、嫌いな教科とのギャップに苦しむことになってしまった(苦笑)。Pathの画像はWebPathというサイトにある。ここはQ&A形式でゲームみたいにWebAtlasが使えるFreeSite. 10時間以上ここで勉強した。これは普通のアトラスの10倍使える。AnatomyやHistologyも勉強になった。
http://library.med.utah.edu/WebPath/webpath.html
Step1は半分くらいPathではないかと思う。Step2CKとかなりクロスリンクする。日本人でCKから受ける人が余り点が伸びない理由はここにある。アメリカ人のほとんどは1から受けるから、CKの勉強をする前にCKはほとんどできているのです。
<Pharm>
2番目の得意教科。”Drug List”メモを作って覚える。Lippincotはよかった。問題も解いた。これも問題をやればやるだけ取れる感じ。First Aidよくまとまっていた。
<Micro>
ほとんど覚えるだけの教科だから、問題をやりFirst AIDにかきこむだけでよい。ただ一点、Bacteriaの耐性メカニズム;Conjugationとかは成書を開いて自分でまとめる必要あり。Microbiology ridiculously simpleも1/3くらい読んだ。
<Immu>
Qbank。覚えるしかない。
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