2008年4月9日水曜日

3年間の準備の内訳

準備に3年間もかかるなんて、思いませんでしたが、実際かかってしまいました。 おそらく、かなり優秀な方でも2年くらいはかかるのではないかと思います。 英語の得意な方であればUSMLE自体は1年くらいでしょうが、英語の不得手な方は英語からの基礎学習が必要でしょうし、コネ等を準備するのには更に時間がかかります。

1年目(2005-2006)


  • TOEFL:(通年)
  • 語学留学:2ヶ月(7-9月)
  • 海軍病院受験準備(6月より)
  • 海軍病院受験
  • 非常勤(通年)
  • Step2CK準備(10月より)

2年目(2006-2007)

  • 海軍病院インターン
  • Step2CKおよびCS準備

3年目(2007-2008)

  • 非常勤(2ヶ月)
  • アメリカの研究施設でボランティア(8ヶ月)
  • Step2CS(1月)
  • Step2CK(3月)
  • Step1(9月)
  • Step3(12月)
  • ERAS-MSPE-MATCH準備

ある友人が、Step2CKについて、国試と一緒に勉強して約3週間前後だったと書いていました。しかも私よりもいい成績でした。私はCKに関しては長い間勉強したつもりではありますが、あまり振るいませんでした。友人が優秀であることは疑う余地はありませんが、それだけでなく、英語力の差かなあとも思います。当時は医学英語を読むのがやっとで、やたら時間もかかっていたように思います。

今でも、読むのはアメリカ人の1/3のスピードでしかないのですが、学生時代よりはずいぶん上達したものだと思います。当時Harrisonを手に取ったとき、あまりの難しさに1ページ読むのに1時間くらいかかり、しかもよく意味も分からず、自分ながらに呆れたのを覚えています。今ではHarrisonを持ち歩き、折に触れては引くようにしていますが、そこまで苦しむことはありません。


さて、この半年、アメリカの医学部の研究棟で働いてみて分かったのですが、アメリカの基礎研究棟では、多くのUndergraduate(普通学部生)やPre-med学生がResearch assistantとして働いています。

Undergraduateの学生はMedical schoolに行くためにLetterをもらい、Resumeを充実させるためにきているものがほとんどです。

Pre-medとは、Medical schoolにはいる前の、基礎医学コースのことで、生化学等の約1年半のコースです。Pre-med studentたちはこのコースをとったのち、MCATと呼ばれるComputer testを受けて、Medical SchoolにApplyし、厳しい競争を経た後やっとMedical Schoolに入ります。しかしPre-med studentだからといって、Medical schoolにAcceptされる保証はまったくなく、StudentをしながらResearch assistantをしたりしてResumeの充実を図るものがほとんどです。そうして、苦労してMedical schoolに入った者も、かなりの者が、Medical schoolの中で落ちこぼれやめていくそうです。また、Medical schoolには入れなかったものは、別の道を探すか、カリブ海周辺のMedical schoolにApplyして卒業したのち、アメリカ人だけどIMGとしてMatchにApplyするなんてことをしたりするようです(この手の学生は、USMLEの合格率が低いのでUS Matchでは不利になるようです。)

とにかく、いろんな人や、道があります。私は特別苦労したとは思いませんし、もしかしたら、むしろあまり苦労しなかったほうかもしれません。”日本人だけが特別苦労しないとUS residencyには入れない”というわけではないようです。

0 件のコメント: